パクチーとは何か、何故流行ったのか。
こんにちは!
皆さん、「パクチー」という食材を知っていますか?
一時期話題になったので、皆さん聞いたことくらいはあるのではないでしょうか。
私はパクチーは人によって好き嫌いが激しく分かれる食べ物だな、と思っています。
さて、そんなパクチーですが、一体どこの食べ物で、どんな調理をするのか、知っていますか?
たまたまパクチーを食べる機会があったので、調べてみました!
パクチーとは
「パクチー」はセリ科の一年草です。英語ではcoriander(コリアンダー)、中国語では香菜(シャンツァイ)と呼ばれます。
「パクチー」って何語?
先述の通り、英語でも中国語でもないんですね。もちろん日本語でもありません。
では何語化というと、実はタイ語なんです。
コリアンダーと言えば…
「コリアンダーってカレーのスパイスじゃないの?」と思った方いませんか?
大当たりです。実はパクチーと(カレーのスパイスの一種である)コリアンダーは同じものなんです。
何故違う名前なのか
では、何故一つの野菜に2通りの名前がついているのでしょうか。パクチーとコリアンダーに違いはあるのでしょうか。
実は、この名前の違いは、日本での周知されたときの経路の違いにあります。
コリアンダーはカレーのスパイスとして欧米料理とともに周知されました。その形状はスパイスですので、乾燥してパウダー状になったもの。
一方のパクチーは、多国籍料理がブームとなった際に、エスニック料理とともにその料理に野菜として使われていることで周知されました。
周知されるルートが違ったせいで2通りの名前で呼ばれるようになってしまったんですね。
ちなみに、日本では平安時代の書物にも「胡荽(こすい)」という名で登場しているため、そのころにはすでに日本で知られていたと考えられています。
それでも食文化としては定着していなかったので、「パクチー」という可愛い名前が定着できたのでしょう。
ブームの理由
パクチーは好き嫌いが激しく分かれる、と私は冒頭で述べましたが、では何故そんな食材がブームを引き起こしたのでしょうか。
きっかけは先程も述べた通り、多国籍料理、特に東南アジアの料理のブームが発生し、日本に定着したことです。
第1次パクチーブーム
最初のブームは1980年代後半~2000年代初頭にかけてです。
タイ料理からブームが始まりました。そう、パクチーが使われている料理ですね。ここでパクチー=エスニック料理というイメージが定着したみたいです。
第2次パクチーブーム
そして2010年ごろから再びブームがやってきました。情報化社会も相まって、この時のブームでパクチーは一気に日本に周知されました。
パクチー専門店なるものができるほどの人気ぶりを見せ、スーパーでも簡単に手に入る食材にまで上り詰めたのです。
ちなみに、第1次や第2次という分け方は私が勝手に言っているだけですので、ご了承ください。
カメムシのような野菜?
パクチーは非常に独特な、強い香りを持っています。一度嗅げば、中国で香菜と呼ばれる理由がわかると思います。
そんなパクチーは「カメムシのようなにおいの野菜」と言われることもあります。
食べ物にカメムシってつけて広めた人の気が知れないです。
日本独特の食べ方がある
今までの話から分かる通り、パクチーの本場はタイです。
しかし、そんな本場のタイでも、パクチーを山盛りにして食べたり、パクチーをメインにした鍋(通称草鍋)はやらないみたいですね。
タイの人から見て、「カメムシのにおいの野菜」を山盛りにして食べている日本人は果たしてどう映っているのか、怖くなりますね。
まとめ
パクチーとは、英語ではコリランダーと言い、タイ料理に使われる、カメムシのような匂いと形容されるセリ科の野菜である。
最後に
ちなみに、パクチーは栄養価も高く、ビタミンも豊富だそうです。また、デトックス効果や解毒作用を持つ硫黄化合物も含むため、美容にもいいそうです(ちゃんと調べていないので本当かどうかわからないですが...)。
だから食べる、というには私には少しにおいがきつすぎるので(というか不味い)、私は同じ栄養を取れる野菜で代用したいなと思いました。
参考文献
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B3%E3%83%AA%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%80%E3%83%BC
パクチーブームと日本への定着
https://vegetable.alic.go.jp/yasaijoho/wadai/1902/wadai.html